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衰えるのは速筋

筋肉の繊維には大きくわけて速筋線維と遅い筋繊維の2種類あります。
速筋線維は瞬間的に大きな力とスピードを発揮し、遅筋繊維は持続力を発揮するのに向いています。
速筋線維がへって筋力が低下しても普段の生活で遅筋繊維を使っているので
衰えてても実は中々気づかなかったりします。
脚がもつれたり、転びやすくなったなと感じるようになった時は
すでに足腰の筋力は衰えが進んでいるかもしれないので要注意です。

速筋線維は普段あまり使われず、転倒しそうになった時にとっさに踏ん張ったり、
いざという時に大きな力やスピードを発揮します。
全体的に白い色の為、白筋と呼ばれています。
一方で遅筋繊維は普段からよく使われており力は小さいですが、持続的に力を発揮するのに向いています。
色が赤っぽいので赤筋と言われています。

筋肉は速筋と遅筋繊維が混合で構成されてますが、
このうち加齢によって減っていく筋肉は主に速筋線維になります。
速筋線維の数自体も減り残りの繊維も細くなっています。
例えば太もだと、加齢とともに速筋線維と遅筋線維の割合が50代で50:50、60代で40:60
というように変化していき筋肉全体の量、筋力も減っていきます。

よく中年期以降の方に起こる急に走りだすと足がもつれるという現象ですが
これは、頭の中では昔のイメージで脚を回していても、
速筋線維が衰えてしまっているので思ってたスピードで足が回っていません。
感覚と実際の筋肉の動きに乖離が起きている為
イメージ通りの身体の形になっておらず脚がもつれて転んでしまうということですね。
また、速筋線維は瞬時に大きな力を発揮してブレーキの役割を果たしますので
衰えてしまうということは、ブレーキの効きが悪くよろけた時に踏みとどまれずに転んでしまうということに。
最近、足が重い、階段の登り降りがスムーズにできないなぁと感じた時は白筋のトレーニングを!

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